草加の児童デイサービス
Child Development Support Center in Soka
Category: Welfare

PSK01

PSK02

PSK03

PSK04
Photo: Ioto Yamaguchi

放課後等デイサービスとは、就学している障害児について、生活能力の向上のために必要な訓練や、社会との交流促進などを行うことを目的として、授業の終了後や休業日に通わせる児童発達支援センターです。障害といっても様々な症状があり十把一絡げにしてはならず、慎重に対応する必要があるため、内装や設備など多岐にわたって制約が生じます。例えば、視覚過敏である児童のために仕上げには派手な柄を避け、落ち着いた色調にまとめたり、明滅の少ない照明器具を選定する必要があります。こうした多くの制限の中、単調で退屈な空間になってしまう事例も少なくありません。我々は児童福祉についてネガティブになりがちなイメージを払拭するために、気兼ねなく訪れて遊べる公園のような、明るく開放的な計画としました。

まず玄関を入ると、目にも鮮やかな新緑の人工芝が出迎えてくれます。靴を脱いで最初の感触が、裸足の足裏に接する芝生になります。裸足で野原を歩くような感覚を喚起すると共に、足の裏にある感覚神経へ働きかけることで、脳の活性化や運動神経を刺激します。また、足底接地面への痛覚刺激によって、呼吸数と血圧を下げて、ストレスを緩和させ、精神を安定させる働きもあると言われています。指導訓練室の床仕上げにはコルクを採用しました。コルクは、環境にも身体にも優しい天然素材で、保温性や防滑性、抗菌性、衝撃吸収に優れているため、児童の活動を支える重要な役割を担っています。玄関の人工芝と連続するコルク床は、公園や校庭の地面を連想させます。さらにそのイメージが拡張するように、レーザー加工機で花のシルエットを数カ所に彫り込みました。また、池のような水場になぞらえて、多機能トイレの床を水色に仕上げています。そして、天井から飾り付けらたフラッグ・ガーランドは、公園で催し物が行われているかのような、賑わいを与えてくれます。事務所の間仕切り壁を公園に建つ小屋に見立て、空間全体の優しい雰囲気を崩さないよう、アーチ型の出入口を設けました。こうして、建物の中に外とは別の公園が広がります。

子供たちは学校教育以外の様々な場面で多くのことを経験して成長してゆきます。そのひとつである放課後の校庭や公園は、児童にとって学級や学年を越えた社交場として機能しています。そのような何度も訪れたくなる場所、そして個々にお気に入りの居場所が見つけられる、子供たちのサードプレイスを目指しました。

用途:放課後等デイサービス
所在地:埼玉県草加市
主体構造:鉄骨造
延床面積:97.61m2
設計期間:2015年10月~2015年12月
工事期間:2015年12月~2016年1月

Use: Child development support center
Location: Soka-shi, Saitama
Structure: Steel
Total floor area: 97.61sqm
Design period: 10/2015 - 12/2015
Construction period: 12/2015 - 1/2016

arrow